コムネノス朝
本日、佐藤二葉さんの『アンナ・コムネナ』第3巻が発売されました。3巻ではいよいよアンナとヨハネスが本格的にいわば大人の領域に足を踏み入れていくことになりますが、そうした社会の仕組みを見定めてこれと向き合う姉と弟それぞれの覚悟と自信が本当に清…
気がつけば季節限定でやっているのかというぐらいの更新頻度になっていますが、続きを読みます。告知以外を完全に放置していたわけではなく、何度か単発の記事を書こうとはしていたのですが、必要な時間まで気力が続かずあまりうまくいきませんでした。働き…
新年以来更新が滞っており恐縮です。調べ物は進めていたりするのですが、去年に比べて諸々忙しくなってしまったこともあり、なかなか記事を出すに至っていないのが現状です(下書きにある翻訳とは別に、単発の記事を近いうちに出したいと思っています)。 さ…
明けましておめでとうございます。新年なので新しいことに挑戦してみようということで、今回は史料ではなく、本の紹介を行いたいと思います。 今回紹介するのは、佐藤二葉『アンナ・コムネナ』や井上浩一『歴史学の慰め』でも参考文献に挙げられている、L. N…
このブログではここまでアンナ・コムネナが晩年を過ごした屋敷のあったケカリトメネ修道院の規約を読んできているわけですが、このアンナを主人公とする佐藤二葉さんの漫画、『アンナ・コムネナ』の第1巻が星海社から刊行されることとなり、その発売が明日12…
今回は門番について定めた第29条を読みます。訳文自体は今年の頭にほぼできていたのですが、長い間寝かせることになってしまいました。世間は佐藤二葉さんの漫画『アンナ・コムネナ』出版の知らせで持ちきりですが、アンナ関連史料を訳出している(というか…
前回予告した通り、今回はアンナ・コムネナが母エイレーネーの死後ケカリトメネ修道院の保護者に就任することが定められている第80条を読みます。解説に割く労力はもう少し減らしてもよいと思っているのですが、締め切りなどがない分、疑問や理解が不十分な…
長い間労働などに気力を取られていましたが、アンナ・コムネナへの興味が再燃する心境の変化を受け、更新を再開します。今度は門番に関する規定を読みたいと前回は言っていたのですが、予定を変更してアンナとケカリトメネ修道院の関係に関わる第3条を読みま…
年末の多忙にかまけて今回も更新が滞ってしまいました。訳文自体は11月には既に大体できていたのですが、仕事帰りなどで疲れていると「課題と疑問点」などを書くゆとりがなく、記事の形に持っていくまでに時間がかかってしまいました。自分の訳文を何の注釈…
なんやかんやで今回も1ヶ月以上経っての更新となってしまいました。最近はこの翻訳以外では、インド=ヨーロッパ語族の基礎知識を持っておきたいということで、ClacksonのIndo-European Linguistics: An Introductionを少しずつ読んでいます。議論を把握しき…
今回も引き続き『ケカリトメネ修道院規約』を読みます。1ヶ月以内の更新を目指すと言いつつ、今回は訳出箇所が長かったことなどもあり、それ以上に間が空いてしまいましたが、基本的には月1回程度の更新を目安に続けていきたいと思います。 目次 目次 第79条…
はじめまして、Limnaeusです。ここでは、主にビザンツ期にギリシア語で書かれた史料の中で、私が読んで面白いと感じたものをメモがてら日本語に訳していきたいと思います。今後も同じ内容、形態で続けるかどうかも含め、まだ方針も十分に定まらない状態です…